1300年にわたって継承される、
優雅な造形美と日本の風土に適応した「用と美」の伝統技法
小國神社のお屋根は、日本古来の伝統技法「檜皮葺」(檜の皮で屋根を葺く技法)の屋根です。
檜皮葺は、飛鳥時代に広まり、奈良時代では上級建築に用いられ、平安時代には最も格式の高い屋根工法となり、神社建築などに用いられてきました。
樹齢百年以上の檜を伐採することなく皮だけを採取し、職人の手によって仕上げられる檜皮葺屋根は、三十年以上の雨風から御社をまもる機能性と繊細で美しい曲線美を兼ね揃えた、国外には例を見ない日本特有の文化資産としても認知されています。
※「用」と「美」とは
「用」は使い心地が良いことで「美」は美しさを示します。つまり、使い心地も良く、美しさを兼ね揃えた造形は調和がとれた理想的なものといえます。檜皮葺の屋根は、使い心地も良く、日本の風土に良く馴染み、調和のとれた優れたものです。