季節の便り
斎庭の草花 「セッコク」の開花!!! ◆明治天皇御製(ぎょせい)・昭憲皇太后御歌(みうた)に親しむ◆
Vol. 174:2017.05.30(火)
(平成29年5月28日午前8時半頃撮影:事待池を泳ぐ鴨)
日に日に暑さも増し、夏らしい陽気となってまいりました。
事待池では珍しくカモが飛来し、涼しそうに泳ぐ姿が見られました。
境内では初夏の花が次々に開花しています。
(平成29年5月29日午後3時頃撮影:ハンカイソウ)
この花は茂みの中隠れるように咲いているのを見つけました。
静岡県より西に咲く花だそうです。
花を探そうと思いますと、ついつい下ばかり見てしましますが
上に視線を向けると、セッコクが咲き始めていました。
(平成29年5月29日午後3時頃撮影:セッコク)
(平成29年5月29日午後3時頃撮影:セッコク)
梅や桜などの木の幹や、大杉の屋根の上に多く咲いています。
薬草としても用いられる草で、医薬をご神徳にもつ少彦名命に因み
古くは「少彦薬根(すくなひこなのくすね)」と呼ばれました。
◆明治天皇御製(ぎょせい)・昭憲皇太后御歌(みうた)に親しむ◆
さて今回より、激動の御代を治められ、国土と自然を愛し多くの優れた和歌を残された
明治天皇の御製(陛下がお作りになられた和歌)、昭憲皇太后の御歌(皇太后がお作りになられた和歌)
をご紹介いたします。
それぞれの歌に込められた大御心に触れて頂くきっかけとなれば幸いに存じます。
◇花となり実となる見れば草も木もなべてつとめのある世なりけり◇
現代語訳
◆花を咲かせて実になるのを見ていると、草も木も世の中すべてのものに定まった役目があるものだと思われれる◆
ご参拝の折には、ご神域に花を咲かせ実をつけ、季節ごとに人知れず大切な役割を果たしている健気で可憐な草花の姿に
思いを寄せて下さい。
職員一同、皆さまのご参拝を心よりお待ち申し上げます。