季節の便り
斎庭の草花 「タカサゴユリ」の開花!!! ◆明治天皇御製(ぎょせい)・昭憲皇太后御歌(みうた)に親しむ◆
Vol. 181:2017.09.03(日)
(平成29年9月1日午後2時頃撮影:宮川のせせらぎと緑)
昨晩は涼しい夜となりましたが、日中はまだまだ暑い日が続きます。
宮川沿いの緑深いもみじの下を歩くと、涼を感じると共に清々しい気持ちになります。
境内ではこの時期にも様々な花が開花します。
(平成29年9月1日午後2時頃撮影:タカサゴユリ)
この花は生垣の脇に咲いているのを見つけました。
ユリは、奈良時代以前からの永い歴史をもつ率川神社(奈良県 大神神社摂社)の三枝祭にて献じられる花でもあります。
このタカサゴユリは比較的新しく日本に入ってきた種類です。
他にも境内では様々な花を見ることができます。
(平成29年9月1日午後2時頃撮影:ヤブラン)
(平成29年9月1日午後2時頃撮影:ヤナギタデ)
「蓼(たで)食う虫も好き好き」のことわざにもみられるタデの花です。
独特の辛味があり、薬味などに利用されます。
ご参拝の折には、ぜひ境内を彩る花々に目を向けてください。
◆明治天皇御製(ぎょせい)・昭憲皇太后御歌(みうた)に親しむ◆
さて前回より、激動の御代を治められ、国土と自然を愛し多くの優れた和歌を残された
明治天皇の御製(陛下がお作りになられた和歌)、昭憲皇太后の御歌(皇太后がお作りになられた和歌)
をご紹介いたしております。
それぞれの歌に込められた大御心に触れて頂くきっかけとなれば幸いに存じます。
◇岩が根を切り通しても川水は思ふところに流れ行くらむ◇
現代語訳
◆川の水は永い年月をかけ、大きな岩石も切り通し、いきたいところへ流れていく◆
とうとうと流れる川に、時を掛けて不断の意志で物事を行う大切さを詠まれています。
皆さまは、川の流れをどのような思いでご覧になるでしょうか。
職員一同、皆さまのご参拝を心よりお待ち申し上げます。