季節の便り
斎庭の草花 「ホトトギス」の開花!!! ◆明治天皇御製(ぎょせい)・昭憲皇太后御歌(みうた)に親しむ◆
Vol. 182:2017.10.14(土)
(平成29年10月11日午後3時頃撮影:群生するハナタデ)
少しずつ下がる朝晩の気温に、秋の訪れを感じる今日この頃となりました。
境内の花々も秋を感じさせるものが多く開花しています。
(平成29年10月11日午後3時頃撮影:ミズヒキ)
赤く小さな花が糸状の茎に沢山付いている姿が、水引を連想させることからこの名前が付いています。
(平成29年10月11日午後3時頃撮影:ホトトギス)
鳥の「ホトトギス」のお腹の模様によく似た、一風変わった模様をもつ花です。
(平成29年10月11日午後3時頃撮影:アザミ)
少しずつ秋が深まっていく境内を彩る花々に、是非目を向けてください。
◆境内散策のお供に ~『小國神社の花々』増補版~◆
ご神域に息づく花々約260種類を収録したオールカラーのポケット図鑑。
著者の豊かな感性と鋭い観察力が大いに発揮された良書です。
(『小國神社の花々』増補版:1300円(税込))
神社のご神域を対象とした草花の植生が記された書物は、全国的にも貴重なものです。
境内散策の際は、お手元に1冊お持ち頂き、花の名前を覚えながらじっくり楽しまれるのもお勧めです。
◆明治天皇御製(ぎょせい)・昭憲皇太后御歌(みうた)に親しむ◆
さて前回より、激動の御代を治められ、国土と自然を愛し多くの優れた和歌を残された
明治天皇の御製(陛下がお作りになられた和歌)、昭憲皇太后の御歌(皇太后がお作りになられた和歌)
をご紹介いたしております。
それぞれの歌に込められた大御心に触れて頂くきっかけとなれば幸いに存じます。
◇そのもりやひとり見るらむ昔わがあつめし庭の秋草の花◇
現代語訳
◆昔私が集めて故郷に植えた秋草の花は、園守がただ独りで見るのであろう◆
故郷の秋草の花を思い、郷愁を誘う秋らしい静かな歌です。
皆様も境内の秋草の花をご覧になり、様々な思いを巡らせてみてはいかがでしょうか。
職員一同、皆さまのご参拝を心よりお待ち申し上げます。