季節の便り
斎庭の草花 春の訪れ『河津桜』の開花!!! ◆明治天皇御製(ぎょせい)・昭憲皇太后御歌(みうた)に親しむ◆
Vol. 195:2018.03.11(日)
(平成30年3月11日撮影:第2-2駐車場の河津桜)
三寒四温と言われる通り、暖かい日と寒い日を繰り返しながら、それでも少しずつ春の訪れを感じられる今日この頃となりました。
春と言えば桜ですが、その中でも早咲きの桜といえば、当静岡県ではやはり「河津桜」が真っ先に思い出されるのではないでしょうか。
(平成30年3月11日撮影:第2-2駐車場の河津桜)
当社にも、河津桜が何本か植えられており、境内の桜の中では最も早く美しい姿を見せてくれます。
桜の花を見ると、春が来た実感が心に湧いてきます。
(平成30年3月11日撮影:第2-2駐車場の河津桜)
河津桜以外の桜でも、木によって進み具合は様々ですが、少しずつつぼみが膨らんできています。
境内のあちらこちらで美しい桜が見られる季節が近付いてきています。
(平成30年3月11日撮影:大宝殿下の緋寒桜 開花まであと少し)
(平成30年3月11日撮影:二の鳥居前の枝垂れ桜 薄く花の色が覗いています)
桜の季節を迎える境内に、ご家族・ご友人、お誘いあわせの上散策してみてはいかがでしょうか。
◆明治天皇御製(ぎょせい)・昭憲皇太后御歌(みうた)に親しむ◆
さて『季節の便り』では激動の御代を治められ、国土と自然を愛し多くの優れた和歌を残された
明治天皇の御製(陛下がお作りになられた和歌)、昭憲皇太后の御歌(皇太后がお作りになられた和歌)
をご紹介いたしております。
それぞれの歌に込められた大御心に触れて頂くきっかけとなれば幸いに存じます。
◇吹く風ものどかなる世の春まちてわが庭桜さきそめにけり◇
現代語訳
◆吹く風ものどかに感じられる穏やかな世の春を待って、私の庭の桜は咲き始めたのだなぁ◆
この歌は明治29年の御製のもので、同年春(4月1日)は日清戦争のために置かれた広島大本営が解散となった時期です。
春の訪れを感じさせる桜の花に、国民にも穏やかな日々が戻ってきた事を感じられたのでしょうか。
桜も、その年ごとに咲き方が違い、花の様子は毎年のように気になるものです。
神々が運ぶ四季の移ろいと美しく咲き誇る桜に、その年ごとの想いを寄せてみてはいかがでしょうか。
職員一同、皆さまのご参拝を心よりお待ち申し上げます。